余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~


「窮屈だと思ったことはない、けど…」

「けど?」

「やめてしまおうかと思ったことはある」

「それは…、いつ?どうして?」


一瞬逡巡したが、まぁいいかと話すことにする。

「…龍牙を、追い出された時。すべてを投げ捨ててしまいたくなった」

みんなハッとして、俯いたり申し訳なさそうにしたりする。
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