余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
命僅かな者の、長い話の始まり
「紗夜姉ちゃん…ッ」
「桃、大変だったね」
桃は教室のドアを開けた途端、紗夜の姿を目に留め、飛びついてきた。
「っううん、大丈夫!nightっていう人の、仲間だって人がすぐに助けてくれたから」
「そっか、ちなみにそのnightは私のことだけどね」
「えっ、でも、nightって世界一位の人なんでしょ?仲間の人たちが言ってたよ?」
「そう。そのnightで合ってるよ」
「紗夜姉ちゃんが、世界一位…。そ、そうなんだ、すごいね…!」
「まぁね。……さて、桃も来たことだし、話を始めようか」