余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~


まぁ、そんなことは置いといて。

「みんなも知っての通り、私には親がいない。

生まれたときから施設で暮らしてきた。

里親に引き取られた経験もないし、家族ってものがいたことはない。

施設の人たちも、施設で暮らす同世代の子供たちも、私のことを疎んでた。

無口で、常に睨め付けているような鋭い目つき。

疎まれても、特に何とも思ってなかったけどね。

…でも、小学校の入学式、みんなと出会った」
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