余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~


零斗たちも昔を懐かしんでいるよう。

「みんなは、私が何も話さなくてもお構いなしで。

グイグイ腕を引っ張って、遊びに連れ出してきて。

そんなの初めてで、ほんとに戸惑ったよ」

笑い交じりに話すと、みんなも笑顔になる。

「ははっ、子供だからな。気を遣うなんてできないんだよ」

「そうそう。今思えば、あの時の紗夜、めっちゃ挙動不審だったよな」

「どうしたらいいか分からずに、ずっと足踏みしててさ」
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