余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
ー涙、本音ー
「私は、みんなのこと恨んでなんかない。恨めない。
みんなと過ごした楽しい思い出まで、恨みで黒く汚れたものにしたくない。
葉月が来る前の思い出は、嘘じゃないって信じたい。
…でもね、今なら分かるんだ。
私は、みんなの重荷になってたんだって」
「重荷…?」
「そう。みんなさえいればいいなんて、そんな重たい思い、みんなにとっては重荷でしかなかったんだなって」