余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
ーみんなが進む道ー
もうすでに幾つもの涙を流し、頬も瞳も涙で濡れてしまっている。
「みんなに対しては、nightとしての勘も働かなかったよ…」
「nightとしての、勘…?」
「今まで汚い奴らをたくさん見てきてさ、そういう奴らは何となく分かるんだ。
でも、みんなのことは信じ切っちゃってたから…。
追い出される前に、みんなの目を覚まさせてあげるべきだった…」
そうすればきっと、みんなが罪悪感や後悔で押しつぶされることはなかった。
きっと、こんな風にみんなに弱った姿を見せることはなかった。