余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
「大丈夫じゃないっ、私たちにも、心配させてよ…っ」
私の肩に顔を埋め、涙で濡らしていく。
桃の声は、か細く、今にも消え入りそうだった。
そんな桃の頭を撫でて、サラサラの髪をゆっくりと梳く。
「私は、桃のお姉ちゃんだからね。…妹に心配なんて掛けられないよ」
「うぅっ、お姉ちゃん…っ。お姉ちゃっ…、っ」
「もっと、ずっと、思い出、作りたかったね…」
いろんな所に出かけて、写真を撮って、美味しものをいっぱい食べて。