余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~


俺に、紗夜を説得することはできない。

「はぁ…、はぁっ…」

「紗夜…」

「紗夜、姉ちゃんっ」

「紗夜さん…」

紗夜を囲う俺たちは、苦しんでいる姿をただ見つめ、声を掛け続けることしかできない。


「っ、泣い、てるの…?」

「え…?」
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