余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
~転校、復讐の始まり~
病院で必要な薬を貰った後、私はすぐに行動を開始した。
オトモダチに連絡を取って、必要な書類と根回しをお願いして今回の標的たちのいる学校へ転校を完了した。
「桜城 紗夜(さくらぎ さや)です。短い間ですがよろしくお願いしま~す」
軽い口調で自己紹介をして教室内を見渡すと、全員怒り顔。
特に後ろの方の4人が隠すことなく殺気を放ち撒くっている。
この様子だと、まだ私が裏切り者だと思ってるのか。
あの女の嘘が上手く騙し通っているようで、呆れを通り越してもはや感心の域である。
(まぁ、今回はその方が好都合だからいいんだけど)
姫の桃と、もう一人、私を裏切り者にした同じく姫のあいつはいない。
桃は学年が違うし、あいつは他クラスのはずだから。