余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~


零斗の言っている意味が分からず尋ねると、唐突に遥が怒りだす。

「てめぇ、とぼけてんじゃねぇぞ」

「葉月にこんな大怪我させておいて、よくそんなことが言えるな」

「ほんとに汚いですね」

涼太も一樹も、怒りが抑えきれないと言わんばかりの形相で告げる。


「…お前がそんな奴だとは思わなかった。

紗夜、お前を姫の座から降ろす。二度と顔を見せるな」

晶と桃だけは何も言わず、ただ紗夜を見つめていた。
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