余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
しばらく動けずにいると、担任の先生が登場する。
「…大丈夫か」
先生は目の前まで来ると、しゃがんで私と視線を合わせる。
「コホ…ッ。おや先生、奇遇…、ではないですね」
「後ろをつけてるのに放置したってことは、俺に知られても問題ないと判断したか」
「えぇ、あなたにはすでに知られているようなので」
「俺はあいつらに指導してたんだぞ。あいつらに肩入れするかもしれないのに何故だ?」
「指導者だからこそですよ。この状況になったことに、あなたが一番責任を感じているはず」