余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
「先生、私の席は?」
殺気づいた空気を気に留めることなく、横に立つ先生に問いかける。
「…一番後ろの窓際の席」
「はーい」
私が席に着くと先生は出て行った。
(あの先生は確か、零斗たちに喧嘩を教えた人だったか。名前は小林 輝(こばやし てる))
あの人はもしかしたら、私の計画にも気づいているかも知れない。
排除の対象にならなければいいけど。
私がそんなことを考えていると早速、龍牙の幹部(ターゲット)たちが近づいて来る。
「おい、どの面下げて戻ってきた」
そんなに殺気出しても怖くないんだけどね。
みんなは三年前よりもお姫様に盲目的になって、周りが見えなくなってしまっている。
誰よりも近くに居たからこそ分かる。
今の彼らは異常だと。