余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~


『姉は美人で、性格に問題なく誰からも愛されている。

葉月の初恋は姉の彼氏だったと思われ、それ故に劣等感が強まったと予想される。


姉の彼氏は元全国一位の暴走族の総長で、中学のころから付き合い始め、

現在でも関係は継続されており、同棲もしている』


「このことから、現在全国一位である龍牙に近づいたと思われる。…ふん、初恋のやり直しってか?」

そんなに大事なのかね、初恋ってものは。

暗がりの部屋の中で、紗夜は一人掛けソファに腰かけ、

nightとして知り合った仲間たちが調べてくれた報告書を読んでいた。
< 52 / 220 >

この作品をシェア

pagetop