余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
「葉月っ」
お姉ちゃんはきつく握りしめている私の両手を掴んで、顔を覗き込んでくる。
「これ以上、みんなを騙しちゃだめよ…っ」
「っ、私はっ…、騙してなんか…っ」
「お願い、お願いだから…っ。じゃないと、大変なことになるっ…」
「…どういうこと?」
「nightが、世界一位のnightが、あなたと龍牙を狙ってるっ。
あなたのことをnightの仲間が調べてたって情報があるの…っ」