余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
そこには血の気が引いて、青白くなった顔が映っている。
ーー姉に嫉妬し、避けていた弱い自分。
自分の欲のために、紗夜と龍牙を引き裂いた醜い自分。
ずっとみんなを騙し、演技し続けた嘘の自分。
どれだけ取り繕たって、本当の、ありのままの姿でいる人(姉)には敵わない。
こんな偽りだらけの自分が、愛されるわけがないのに。
私の何もかも、全部が、醜い。