余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~


もはや溜息しか出てこない。

「晶のことだよ」

「晶?」

「っ…」

晶はその時、紗夜にはすべてを知られていると悟った。

龍牙のみんなから顔を背けるように俯く。

「nightに葉月の情報を提供したのは晶だろう?」

紗夜の言葉に晶は少し逡巡してから頷く。

「なんでだよ…、どうしてそんなこと?」
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