余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
晶はこちらに向かってくる途中で固まってしまったし。
零斗たちは信じられないものを見るかのように私を見ている。
パンパンッと手の汚れを払って、今度こそ外に出ようと倉庫の出口に向かう。
「お前、何者なんだよ…」
誰かの呟きに、後ろを振り向く。
「だから、自分で調べろよ。…それから、下っ端の教育くらいちゃんとやっとけ」
弱すぎて話にならないし、幹部の話も聞かないなんて。