余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~


「お前、なにか病気なのか?」

「…見たことは忘れろ。すべて」

それだけ言い捨てると紗夜は教室を後にする。

「お、おいっ、まっ」

零斗は、そのまま教室に立ち尽くしていた。


紗夜は学校と外の境に立つと、後ろを振り向いて学校を見上げる。

(…プリムラジュリアン。花言葉は青春の喜びと悲しみ)
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