余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~


「なにを今さら」

「っ、謝ったって、許される事じゃないことは分かってる」

「どの面下げてって思うだろう」

「私たちは本当に罪深いことをしました」

「紗夜の言葉も聞かず、一方的に追い出して」

「…本当にごめんっ、紗夜」

頭を下げたまま顔を上げず、それぞれの言葉で謝罪してくる。

「紗夜姉ちゃん、私も…っ。弱くて、紗夜姉ちゃんは無実だって分かってたのに、何もできなくて」
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