余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~


みんなに背中を向け、今度こそ歩き出す。

「っあ、一つだけ聞かせてくれ…」

紗夜の背中へ、零斗が声をかけてくる。

まぁ、会うこともないんだし最後くらい聞いてやるかと立ち止まる。

「メールを送ってきてたルドの正体は、紗夜とnightどっちだ?」

「…ふむ」

零斗の質問にどう答えたものかと思案する。

「両方…、かな」
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