【完】嘘から始まる初恋ウェディング

「白鳥さん、申し訳ありません…!
私ったらお酒を飲んで意識を失ってしまって…。 目を覚ましたら驚きましたわ。
撫子さん、白鳥さんの妹さんだなんて…。まさか白鳥さんにこんな可愛らしい妹さんが居るなんて」

かわいらしい…? こんな動物みたいな妹が?

けれどルナの言葉に撫子は満更ではなさそうで、ルナはルナで真剣な顔をして「顔も可愛いですが、洋服や髪型も全部可愛いです!」と力説する。

俺には全くルナや撫子の感覚は分からない。 こんな馬鹿そうな青髪で、くるくるに巻いていて、化粧も化け物みてぇで露出の激しい服装の、どこをどうとったら可愛いのか全く理解が追い付かない。

「ルナちゃんの方がちょー可愛いじゃんか! 年上とは思えないよぉ。可愛い綺麗系でイイ感じ~」

「私なんて、そんな…。
こちらこそビックリですわ、てっきり年上かと思ってたら、まさか二つも年下なんて…
本当に撫子さん可愛らしい…。羨ましいですわ」

全く人種の違う二人は何故か意気投合してしまったようだ。 この調子で撫子が余計な事を言っていなければいいが…。

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