【完】嘘から始まる初恋ウェディング
「仲が良さそうで、結構な事です…。
それよりルナさん、今日は撫子の家で夕飯を食べましょう。 真子さんには連絡を入れておいたので、ゆっくりとしていてください。」
「まあ、そんな…! そこまでお世話になっちゃっていいのかしら?」
「うちならゆっくりしてっていいよぉ~。 せっかくルナちゃんとお友達になれたし、もっと喋りたい!」
…絶対に余計な事を言うなよ?
「じゃあ、僕は夕ご飯を作りますので。
ルナさんうどんは好きですか?」
「白鳥さんが料理なさるのですか…?! 私お手伝いしますよッ」
「大丈夫。(冷凍うどんだから) ルナさんは、撫子とゆっくりしていてください」
「…本当に、白鳥さんって何でも出来るんですねぇ…」
ルナの恍惚とした表情。 頬を赤らめて、潤んだ大きな瞳をこちらへ向ける。 心なしか、目がハートマークに見える。
これじゃあ、全然駄目だ。 嫌われるように、これ以上好きになられないように心掛けているのに裏目にばっかり出てしまう。