【完】嘘から始まる初恋ウェディング
♡4♡ *SIDEルナ* 婚約者なんかいらない。
♡4♡ *SIDEルナ* 婚約者なんかいらない。
出会って一週間だというのに、まさか告白をしてしまうなんて自分でもびっくりだ。
でも後悔はしていない。 自分の中にこんな大胆な自分がいるという事も新しい発見だった。
そして私が思っていたよりも、白鳥さんは王子様なんかじゃないというのにも気づき出していた。
妹の撫子さんや、親しそうにしていた女性の実悠さんに見せる白鳥さんの顔は少しだけ違った。
だからこそ知りたいと思う。 その人の事をもっと知りたいと思うなんて、恋以外の何者でもないわ。
そして告白をした夜、初めて見る白鳥さんの顔があった。 いつも見たく優しい笑顔を見せる訳でもなく、戸惑いながら焦った表情を見せた。
もっと、色々なあなたを知りたい。 側に居て、あなたに相応しい自分になりたい。
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来年度に発売されるチェリーチョコレートカンパニーの新商品のチョコレートについての企画会議は、難航していた。
いつもならば、会議に参加するだけでただ座っているお客さん状態の自分。
意見が行き交う中で、縮こまって下を向いていた。