【完】嘘から始まる初恋ウェディング

「ルナちゃん、まさか翔の事好きなの?」

「好きです…。私、白鳥さんとは恋人になりたいと思っています」

素直な気持ちを伝えたはずが、くすりと小さく馬鹿にされたように笑われた。
それ以前にショックだった。 白鳥さんと実悠さんがそういった大人の関係だった事…。
私にこの間した事を、白鳥さんはこの方ともしている。 携帯を持つ手が震えた。

「アハ、やっぱりルナちゃんって面白い子。 恋人になりたいってはっきり言うなんて。
でもね、翔は止めておいた方がいいよ。
だってあいつ特定の彼女は作らずに、遊んでいる方が好きだから。
それに、ルナちゃんみたいな重いタイプ…翔は好きじゃないと思うな…」

「重ッ!……じゃあ、私ダイエットをしなきゃ…ですね」

「あっはっはっはっ、重いって体重の事じゃないよぉ。それにルナちゃんめっちゃ細いじゃん。それ以上痩せたら骨だけになっちゃうって。
重いってのは気持ちの面でね。翔にとって真剣に好きって思われたりする事は重いって言ってるんだよ。
それにルナちゃんだったら翔みたいな軽い男じゃなくっても周りに素敵な人沢山いるでしょう?」

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