【完】嘘から始まる初恋ウェディング
「どうしましょう、もしも赤ちゃんが出来てしまったら……」
「はぁ?!」
声を荒げて、白鳥さんがベッドから飛び起きる。
きゃん…!もっとくっついていたいのに。 そしてこの世の物とは思えない程恐ろしい顔をして、私を見下ろした。
「ガキなんか出来る訳ねぇだろ…!恐ろしい事を言うな…
お前どうやったらガキが出来るか分かってんのか?」
「失礼ですわ。私だって赤ちゃんがコウノトリさんが運んできてくれると思ってるほど世間知らずな女じゃないわ…。
だって、その…こういう関係になったんですもの…。
いつだって赤ちゃんが出来てもおかしくないですわ…」
もじもじしながらそう言えば、白鳥さんは青筋を立てながら恐ろしい顔をして、私の頭を左右にぶんぶんと振った。
「キチっとしっかりとゴムはしている…!
しかもラブホのゴムは当てにならねぇから自分で持参をした奴をなッ?!生でやるなんつー恐ろしい事をしてたまるか!
何回もやっちまったから大分減っちまったけど、きちんと避妊はしている!ガキなんか出来てたまるか!
怖い事を真面目な顔をして言うな!」