【完】嘘から始まる初恋ウェディング
「そうだったんですね…残念ですわ…」
「んな悲しそうな顔をしてんじゃねぇッ!お前俺に責任取らせるつもりかよ?!
マジで勘弁してほしいもんだぜ…」
赤ちゃん出来てたらいいな、なんて夢物語でしょうか?
とっても幸せな妄想をしてしまっていました。
白鳥さんとの赤ちゃんが出来て、結婚して、幸せな家庭を築くなんて…
想像しただけで嬉しくてたまらない。 自分で想像してついつい照れくさくなり頬を抑えてしまう。
その頬を片手で引っ張って、白鳥さんは眉をつりあげて意地悪な顔をする。 どうしてでしょうか。そんな顔にも胸がきゅんきゅんしてたまらない。
「そんな幸せそうな顔をするな…」
「だって幸せなんですもの…! ねぇ、白鳥さん私露天風呂に入りたいわ。 せっかく普通のお風呂と一緒に露天風呂も設置されているんですもの。入らなかったら損でしょう?」
「損って…。露天風呂つっても天然じゃねぇぞ。 お湯も変えてるか知らねぇから綺麗なもんかも分かんねーし。
でもまあ、お前が入りたいならお好きにどうぞ」