【完】嘘から始まる初恋ウェディング
「あはは、そうだったんですねぇ~!
白鳥さんも今度飲み会参加してくださいよ~盛り上がりそうだし!」
「うん。是非。
それより君達が淹れた美味しい珈琲野みたいな~。 後でディスクに持ってきて貰える?」
「勿論です!」
「いつもありがとうね。 じゃあ、僕行くから」
どうして彼は、いつも私を守ってくれるのでしょうか…。
チートのようなズルをして、イージーモードの人生を生きている私を肯定してくれるのでしょうか…。
白鳥さんがその場から立ち去った後も、涙が止まらないの。 でも本当は、すぐに泣いてしまう自分は嫌いだ。
もっと強くなりたい。
守られているだけじゃ嫌なの。 一人でも立てるように、誰にも迷惑をかけないように変わりたいと思い始めたのは
いつも私を守ってくれる、あなたに出会えたからだ。