【完】嘘から始まる初恋ウェディング
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「んッ…ふぅ…あん…白鳥さん…こんな所では駄目ですわ……」
現在施錠された会社の会議室。 白鳥さんが何故ここの鍵を持っているかは不明だが
呼び出されたかと思えば、彼は熱いキスをしてきて両手で私の体をまさぐる。 与えられる快感に抗う事は出来ない。 ここは会社、こんな事をしたら駄目だと分かっているのに。
「そんな声出されて駄目だっつわれてもなあ…」
「んふぅ…や…やあ…。こういう事は…お家で…」
「お家つってもお前の両親が居るじゃねぇか。 ああ…毎日お前を抱きたい…」
とろけそうな甘い言葉を送ってくれるようになったのも、恋人という約束をしてくれたあの日からだった。
確かに家には両親が居る。 だからいつも部屋で途中まではしてくれる。 でも彼曰く私は「声がデカい」らしくいつも途中で止めてしまう。
物足りなさを感じてしまう私は、やはりはしたない女だったのでしょうか。
着ていたカーディガンの先にあるシャツのボタンを外して、彼の指先がするりと下着の中に入って行く。