【完】嘘から始まる初恋ウェディング

こんな事はいけないことなのでしょうか?
頭では理解出来ても、体の理解は到底追い付かない。

触れられる場所の全てが熱い。 だから悪い事良い事の判断も全て彼に委ねたい気持ちになるの。
ぎゅっと抱き着く背中は熱を帯びていた。

「はぁー……一緒に暮らしてぇ…」

「一緒に暮らしているじゃありませんか……」

熱っぽい彼の視線に見つめられると、胸がトクンと高鳴った。

「なあ、ルナ。一緒に暮らそうか? 実家を出てさ。 そうしたら両親の事を気にする事なくお前を毎日抱けるわけだし。
あッつーかこれは体が目的とかそーいう訳ではねーから!確かにお前の体は良いけど、人目を気にせずにお前ともっと色々としてぇんだよ」

「まあ、それって駆け落ちみたいッ!素敵!」

’駆け落ち’という単語を出すと、白鳥さんは力が抜けたようにその場にすっ転んだ。
すぐに立ち上がったかと思えば、私の乱れた衣服を直しておでこに小さなキスを落とす。

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