【完】嘘から始まる初恋ウェディング
「たった一回女で痛い目見たからって本気の恋愛が出来ないなんて、肝っ玉の小さな男だよねぇ」
「お前本当にうるさい。殴られる前に失せろ」
「怖~ッ。
つーか、あんたの事はずっとルナちゃんから相談されてたんだから。
本当に良い子だよね、ゴミクズのあんたには釣り合わないくらいの」
「うるせぇつってんの…」
「ルナちゃん、ずっと苦しんでた。まだあんたの事好きなんだって。
本当にそれでいいの?
今日ルナちゃんの両家顔合わせの日じゃない。
迎えに行かなくていいの?
そうやって一人で悶々としていたって何も変わらないじゃない。
奪い去りに行っちゃえばいいじゃないの」
「うるせーっての…。どうせ俺はお前が言う通り最低な男だよ…。あいつを騙してたのには変わりないし」