【完】嘘から始まる初恋ウェディング
「いやあ、ルナちゃんが本当の娘になってくれたら僕も嬉しいなあ」
「こちらこそ、北斗くんのような優秀な人ならルナを安心して任せられます」
「互いの会社もますます盛り上がりそうですなあ。
そういえば、チェリーチョコレートカンパニーで来年発売されるお菓子にはルナさんが携わっているとか
優秀ですなあ」
「いやいや、ルナは仕事というよりも家庭に入る方が合っている娘で
なんせ頼りないものですから。
結婚をしたら北斗くんを支えてくれるような奥さんになってもらう方が安心です」
「僕もルナが支えてくれたら仕事を更に頑張れそうだ」
私の夢って一体何だっけ…?
可愛らしいお嫁さん。 素敵な旦那さんを支える奥さん。
確かになりたい。 でも白鳥さんと出会った事で、結婚だけが夢ではなくなって、仕事が楽しくなった。
周囲と余り馴染めなかったけれど、最近では同僚の人達に少しは認められた気がする。