【完】嘘から始まる初恋ウェディング
けれどそれは、私が心を開いたからだ。 伝えたい言葉を口にして、自分を理解ってもらおうと願ったからだ。 変わりたいと自分で思って、行動した。
そしてそれを教えてくれたのは、白鳥さんだわ。泣き虫で消極的でいつも自分の言葉を隠してしまう。
そんな私をほんのちょっぴり変えてくれたのは、間違いなく彼だ。
ほっくんと歩む道。
これが私の未来で、私の本当の夢…?
そこには望んでいた幸せがあるというの?
ほっくんは優しいし誠実な人だというのは昔から知っている。 そのご両親も立派で優しい人だという事も。
両親が私を大切に想ってくれて、家庭に入る事が私の幸せと信じて疑わない事も。
大きなホテルで、美味しいランチ。
品行方正の彼と、可愛らしいワンピースを着て彼らの話を笑って聞いている。
でも本当に笑えていた?