【完】嘘から始まる初恋ウェディング
♡2♡ *SIDEルナ* これは恋の始まり。
♡2♡ *SIDEルナ* これは恋の始まり。
「白鳥さん、おはようございます。
今日はとても天気が良いですね」
「ルナさん、おはようございます。 本当だ、昨日の雨が嘘みたいですね。」
リビングの窓からは、日差しがキラキラと降り注ぐ。 まさに秋晴れだ。
ダイニングテーブルに、白鳥さんと向かい合って座る。 今日も朝から爽やかな笑顔だ。
父は私達よりいち早く出社したらしい。 昔から私や姉に対して子煩悩で、忙しい合間を縫って沢山遊んでくれた。 それでも第一優先は、会社だ。 そしてそんな真面目な父を誇りに思っている。
「翔さん、これお弁当。 よろしかったら食べて?」
「え、いいんですか?」
「ええ、毎日ルナにも作っているの。 だから遠慮はしないで」
二つ並んだお弁当箱がダイニングテーブルに置かれる。
母もにこにこと機嫌がとても良さそうだ。 白鳥さんの事はすっかりと気に入ってしまったらしい。
その気持ち、すごく分かる。