【完】嘘から始まる初恋ウェディング

ほらまた、泣きそうになるんだ。
優しい声のトーンで、優しい言葉だけを選び取ってくれる。

本当は白鳥さんに優しい言葉をかけて貰えるような人間ではありません。狡い事も沢山考えますから。

白鳥さんが優しすぎるから、今まで喉をつっかえたまま消えて行った言葉たちを言いたくなってしまうんだ。

「本当は…ミーティングや会議でもいっぱい話したいんです。
私、お菓子が好きだから…自分で企画構想をしているノートもあって!」

「そうなんですか?バンバン自分の意見を言っちゃえばいいと思います。 ルナさんの企画構想かあ~、見て見たいなあ。
今度見せて下さいよッ!」

「是非!白鳥さんにアドバイスも頂きたいですわ。
それに…私、白鳥さんに教えて貰いたい事もありますし」

「教えて貰いたい事?」

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