【完】嘘から始まる初恋ウェディング
♡2♡ *SIDE翔* 恋をされたら最悪だ。
♡2♡ *SIDE翔* 恋をされたら最悪だ。
「何だよ……」
桜栄家で過ごし、数日が過ぎた。
今やすっかりとチェリーチョコレートカンパニーの出社にも慣れた。 元々コミュニケーション能力が高いと昔から言われていた。
ので、会社での立ち振る舞いは何ら問題はなさそうだ。 どの仕事においても、結局は経験や知識よりもコミュ力が大切だとしみじみ感じる。
後は、自信。 出来なくても出来る素振りを見せれば、大抵の人間を騙す事は出来る。 チェリーチョコレートカンパニーは大企業だけあって、社員数も多い。
女性社員からは数人、電話番号を渡された。 抱きたい位の良い女も居たが、ここで問題を起こす訳にはいかない。
この仕事を終えた後、連絡先を頂いた好みの女をピックアップし、のちに個人的に連絡を取ろう。 お風呂の中でそんな下世話な事を考えていた時だった。
「どうしてお前がここにいるんだよ?!」
「ウー、シャーッ!」