乙女チック同盟~私と学園の王子様のヒミツの関係~
だけどそんな私をよそに、女子たちはクラスの男子の中で誰がカッコイイかで盛り上がってる。
「私はだんぜん八乙女くんだな」
「私も八乙女くん! かっこいいよね~!」
「そうそう、顔がイケメンなだけじゃなくて、勉強もスポーツもできるし!」
「王子様だよねー」
「若菜さんもそう思うでしょ?」
えっ!?
いきなり話を振られてビクリとする。
「え、えーっと……」
私はチラリと八乙女くんの方を見た。
同じクラスの八乙女蓮くんは、去年の文化祭の「学園のプリンスコンテスト」でも優勝した学校公認のイケメン。
色素薄い系っていうのかな、色白の肌。ハーフでもないのに生まれつき茶色っぽい目と髪。
大きな二重の目は甘く優しげで、鼻筋はすうっと通り、唇や輪郭もまるで芸術品みたいにキレイな形をしてる。
しかもイケメンだってだけじゃなく、二年生ながらうちの高校のバスケ部のエースで、成績もいつも十番以内。
天は二物も三物も与えるんだ。うらやましい。
ウワサでは、「バスケ部のクール王子様」って呼ばれてて、ファンクラブまであるんだとか。
だけどそうとうモテるにも関わらず、今まで八乙女くんに彼女がいるってウワサは聞いたことがない。
むしろ、女子にはちょっと無口で冷たいくらい。
でもそういう硬派なところが人気なんだって。
「わ、私も八乙女くんかな」
私は苦笑いをしながら適当に返事をした。
もちろん本当に好きなわけじゃない。ただ単に話を合わせただけなんだけどね。
「私はだんぜん八乙女くんだな」
「私も八乙女くん! かっこいいよね~!」
「そうそう、顔がイケメンなだけじゃなくて、勉強もスポーツもできるし!」
「王子様だよねー」
「若菜さんもそう思うでしょ?」
えっ!?
いきなり話を振られてビクリとする。
「え、えーっと……」
私はチラリと八乙女くんの方を見た。
同じクラスの八乙女蓮くんは、去年の文化祭の「学園のプリンスコンテスト」でも優勝した学校公認のイケメン。
色素薄い系っていうのかな、色白の肌。ハーフでもないのに生まれつき茶色っぽい目と髪。
大きな二重の目は甘く優しげで、鼻筋はすうっと通り、唇や輪郭もまるで芸術品みたいにキレイな形をしてる。
しかもイケメンだってだけじゃなく、二年生ながらうちの高校のバスケ部のエースで、成績もいつも十番以内。
天は二物も三物も与えるんだ。うらやましい。
ウワサでは、「バスケ部のクール王子様」って呼ばれてて、ファンクラブまであるんだとか。
だけどそうとうモテるにも関わらず、今まで八乙女くんに彼女がいるってウワサは聞いたことがない。
むしろ、女子にはちょっと無口で冷たいくらい。
でもそういう硬派なところが人気なんだって。
「わ、私も八乙女くんかな」
私は苦笑いをしながら適当に返事をした。
もちろん本当に好きなわけじゃない。ただ単に話を合わせただけなんだけどね。