乙女チック同盟~私と学園の王子様のヒミツの関係~
10.放課後のナイショ話
放課後になっても、胸のドキドキは収まらない。
八乙女くん、雪乃ちゃんたちから私を助けてくれた時、「大切な人」って言ってくれたよね?
それってどういう意味なのかな。
ちょっとは期待してもいいのかな?
“ それってデートじゃん”
“絶対、八乙女くん若菜に気があると思う!”
サエちゃんが以前言ってた言葉も思い出し、カーッと顔が熱くなる。
そ……そうなの!?
まさか本当に、八乙女くん、私のこと――。
ぼんやりとしたままトイレに向かい、教室に戻ると、八乙女くんたち男子数人が何やらウワサ話をしていた。
「なあなあ、八乙女、最近お前、若菜さんと仲良いよな」
男子のうちの一人がニヤニヤしながら八乙女くんの肩に手を置く。
「ま、まあ、そうかもね」
曖昧な表情を浮かべる八乙女くん。
仲良いってことは否定しないんだ。
何となく嬉しい気分になる。
別に聞き耳を立てるつもりじゃなかった。
でも、教室の中に荷物もあるし、自分のウワサをされている中、堂々と入っていく勇気もない。
早く男子たちが居なくならないかな、そう思いながら廊下に立っていると、今度はこんな声が聞こえてきた。
「ひょっとしてお前、若菜さんとつきあってんの?」
八乙女くん、雪乃ちゃんたちから私を助けてくれた時、「大切な人」って言ってくれたよね?
それってどういう意味なのかな。
ちょっとは期待してもいいのかな?
“ それってデートじゃん”
“絶対、八乙女くん若菜に気があると思う!”
サエちゃんが以前言ってた言葉も思い出し、カーッと顔が熱くなる。
そ……そうなの!?
まさか本当に、八乙女くん、私のこと――。
ぼんやりとしたままトイレに向かい、教室に戻ると、八乙女くんたち男子数人が何やらウワサ話をしていた。
「なあなあ、八乙女、最近お前、若菜さんと仲良いよな」
男子のうちの一人がニヤニヤしながら八乙女くんの肩に手を置く。
「ま、まあ、そうかもね」
曖昧な表情を浮かべる八乙女くん。
仲良いってことは否定しないんだ。
何となく嬉しい気分になる。
別に聞き耳を立てるつもりじゃなかった。
でも、教室の中に荷物もあるし、自分のウワサをされている中、堂々と入っていく勇気もない。
早く男子たちが居なくならないかな、そう思いながら廊下に立っていると、今度はこんな声が聞こえてきた。
「ひょっとしてお前、若菜さんとつきあってんの?」