乙女チック同盟~私と学園の王子様のヒミツの関係~
15.ひみつの朝特訓
「……晴れか」
翌朝、私は晴れ渡る空を見てガックリと肩を落とした。
はあ、密かに雨が降ってくれないかなと期待したんだけどな。
でも仕方ない。こうなったら朝練がんばらなきゃ。
「行ってきまーす」
体操服を着て、スニーカーはいて、準備万端。私は勢いよく家を出た。
いよいよ今日から、私と恭介くんの二人三脚の特訓が始まるんだ。なんだか緊張するなあ。
「お……おはようございます」
「よーし、来たな!」
ジャージ姿でバンバンと背中をたたく恭介くん……と、その横にはなぜか八乙女くんがいた。
「あれっ、八乙女くん」
「おはよう、若菜さん」
「おはよー、若菜!」
八乙女くんの後ろからひょっこりとサエちゃんが顔を出す。
「私たちも二人三脚の練習することにしたんだ」
「そうなんだ。一緒に頑張ろうね」
楽しそうに会話をするサエちゃんと八乙女くん。いいなあ。
私がぼうっとそんな二人を見ていると、恭介くんが縄を手にこちらにやってきた。
「よーし、それじゃさっそくやってみようぜ」
「うん。こっちの足で良いのかな?」
「じゃあ、俺はこっちね」
足にギュッと縄を結びつける。
背の高い恭介くんらしく、靴がビックリするぐらい大きい。
「それじゃあ行くよ」
恭介くんが私の肩を組む。
いよいよ二人三脚の特訓のスタートだ。
掛け声を上げながら走り出す。
「いちに、いちに……あっ!」
だけど、ほんの二、三歩歩いただけで、すぐに私たちは地面に転がってしまった。
うーん、やっぱり二人三脚って難しい!
翌朝、私は晴れ渡る空を見てガックリと肩を落とした。
はあ、密かに雨が降ってくれないかなと期待したんだけどな。
でも仕方ない。こうなったら朝練がんばらなきゃ。
「行ってきまーす」
体操服を着て、スニーカーはいて、準備万端。私は勢いよく家を出た。
いよいよ今日から、私と恭介くんの二人三脚の特訓が始まるんだ。なんだか緊張するなあ。
「お……おはようございます」
「よーし、来たな!」
ジャージ姿でバンバンと背中をたたく恭介くん……と、その横にはなぜか八乙女くんがいた。
「あれっ、八乙女くん」
「おはよう、若菜さん」
「おはよー、若菜!」
八乙女くんの後ろからひょっこりとサエちゃんが顔を出す。
「私たちも二人三脚の練習することにしたんだ」
「そうなんだ。一緒に頑張ろうね」
楽しそうに会話をするサエちゃんと八乙女くん。いいなあ。
私がぼうっとそんな二人を見ていると、恭介くんが縄を手にこちらにやってきた。
「よーし、それじゃさっそくやってみようぜ」
「うん。こっちの足で良いのかな?」
「じゃあ、俺はこっちね」
足にギュッと縄を結びつける。
背の高い恭介くんらしく、靴がビックリするぐらい大きい。
「それじゃあ行くよ」
恭介くんが私の肩を組む。
いよいよ二人三脚の特訓のスタートだ。
掛け声を上げながら走り出す。
「いちに、いちに……あっ!」
だけど、ほんの二、三歩歩いただけで、すぐに私たちは地面に転がってしまった。
うーん、やっぱり二人三脚って難しい!