乙女チック同盟~私と学園の王子様のヒミツの関係~
6.二人の恋の結末
21..八乙女くんの告白
こうしてうちのクラスは体育祭で総合優勝を果たし、いよいよ後夜祭が始まった。
「これより、後夜祭が始まります。フォークダンスに参加希望の方は、グラウンドに集まってください」
そんな校内放送を背に、私は一人教室へと戻った。
フォークダンスを一緒に踊る人もいないしね。
八乙女くんとは……リレーが終わってから一度も顔を合わせていない。
リレーの後、八乙女くんはクラス優勝に貢献したヒーローとしてみんなに揉みくちゃにされてた。
クラスメイトみんなから祝福されて尊敬される八乙女くん。そんな八乙女くんの姿を見ていると、やっぱり自分とは住む世界の違う人間だなあって思った。
それに――。
“ もしうちのクラスが優勝したら、その時に告白しても良いかなって思ってる”
保健室で聞いた、八乙女くんの言葉が頭の中にフラッシュバックする。
好きな人に告白するのに、私なんかがいたら邪魔だよね。
グラウンドのざわめきが遠くに聞こえる中、私は一人、こっそりと教室に帰った。
荷物をまとめ、帰る準備をする。
八乙女くん、今ごろ恭介くんに告白してるのかな。
窓の外では、先生たちがグラウンド中央部に薪を運び込んでいるのが見えた。
いよいよ体育祭のラスト、フォークダンスの始まりだ。
さて、フォークダンスは強制じゃなくて自由参加だし、私は具合が悪いふりをして帰ろうかな。
そんな風に思っていると、ガラリと教室のドアが開いた。
「これより、後夜祭が始まります。フォークダンスに参加希望の方は、グラウンドに集まってください」
そんな校内放送を背に、私は一人教室へと戻った。
フォークダンスを一緒に踊る人もいないしね。
八乙女くんとは……リレーが終わってから一度も顔を合わせていない。
リレーの後、八乙女くんはクラス優勝に貢献したヒーローとしてみんなに揉みくちゃにされてた。
クラスメイトみんなから祝福されて尊敬される八乙女くん。そんな八乙女くんの姿を見ていると、やっぱり自分とは住む世界の違う人間だなあって思った。
それに――。
“ もしうちのクラスが優勝したら、その時に告白しても良いかなって思ってる”
保健室で聞いた、八乙女くんの言葉が頭の中にフラッシュバックする。
好きな人に告白するのに、私なんかがいたら邪魔だよね。
グラウンドのざわめきが遠くに聞こえる中、私は一人、こっそりと教室に帰った。
荷物をまとめ、帰る準備をする。
八乙女くん、今ごろ恭介くんに告白してるのかな。
窓の外では、先生たちがグラウンド中央部に薪を運び込んでいるのが見えた。
いよいよ体育祭のラスト、フォークダンスの始まりだ。
さて、フォークダンスは強制じゃなくて自由参加だし、私は具合が悪いふりをして帰ろうかな。
そんな風に思っていると、ガラリと教室のドアが開いた。