君に伝えたかった言葉
告白
入学式から一ヵ月が 経った…

「おっはよ~♪♪」

「おはよ~結衣。今日は朝からテンション高くない?」

「えへへ~。今日、あたし優楴に告ろうかと思って♪」

「ちゃっかり呼び捨てだし。」

「えっ、あっ、それは…いつの間にかだよ。だって部活一緒だし…」

そう、あたしは優楴 と同じバスケ部。
美加は吹奏楽。
何となく入ったんだ けど練習が凄く厳し くて…。
でも優楴と一緒だか ら頑張れたんだ★

~部活終了~

「ねぇ優楴!!話あるから待ってて!」

「えっ…俺…?」

「待っててよ…」

「この後用事あるんだけど…」

「用事?」

「今聞くから言って。」

「えっと…今は…」

だって部活の先輩達 がいる前じゃ言えな いよ…

「早く言って。」

「その~…う~んと」
返事が怖くて言え
ない……。
優楴の視線が痛い。 勇気出せ、自分。

「あたしと…つ、つ…付き合って…下さい!!返事ならいつでも良いから。」

「…」

「いきなりだったもんね、ごめん。じゃ、バイバイ。また明日ね。」

「…ちょっと待てよ。」

「ん?」

「返事なら今言う。」
「え?」

「俺…」

待って…
その先だけは…
その先だけは聞き たくないよ。

「俺、お前とは付き合えない。何ていうか…他に好きな人いるからさ。」

ほら…覚悟してた
通り。告白なんて しなきゃ良かった… ヤバイ、泣きそう。 早くここから立ち去 りたい…

「そ、そーだよね…じゃ、バイバイ!!!」

フラれちゃった… 好きな子って誰…? あたしは思いきり 走ってその場から 立ち去った。
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