森郁乃が可愛いというのは間違っている。
私は、自分が芸能界に入った当初のことをあまりハッキリとは覚えていない。気づいたら入ってたという方が正しいだろう。だが、親に無理やり入れさせられたとかそういうことではない。
その当時、人気絶頂だったアイドルのAKCや少し年上の天才子役 芦戸真波ちゃんに憧れて親に「あやちゃんね、アイドルになりたい」とか言いながら、みんなの前で踊ったりしていた。そう、空前の芸能界ブームが巻き起こった世の中森家も例外ではなく、母がたまたま見つけた今の私の事務所であるSUNNYカンパニーのオーディションに連れていったのだ。
1次オーデに必要な写真を撮った覚えもなければ、オーディション受ける?と聞かれた覚えもない。(いや、実際聞かれたのかもしれないが、)ある日母に連れられて電車に乗り着いた場所はオーディション会場だった。当時4歳、幼稚園年中さん。それが大きな会社の芸能人になりたい人が集まる大きなオーディションだと分かるにはまだ幼すぎた。
母と受付を済ませ、中に入ると、自分より大きい人ばかりでびっくりした。(なんせ、SUNNYカンパニーの20周年を記念したBICオーディションで年齢も問わず、性別も問わなかった。)私は何が何だか分からない。すると母にこう言われた。
「実はね、郁乃が大好きなアイドルになれるかもしれないの。ここは、郁乃の大好きな真波ちゃんが入っている会社なの。それで今からオーディションっていう、今ここにいる人たちの中から真波ちゃんみたいになれそうな人を見つけるの。郁乃はなりたい?」
何が何だか良く分からなかったが、真波ちゃんみたいになれるかもしれないことは分かって
「あやの、なりたい!」
と言うと、
「今から面接って言ってね、郁乃がどういう人なのか偉い人たちに知ってもらうんだよ。」
母がそういった。
その後、母と2人で部屋に入ると、同い年くらいの子達が何人かいて、
「名前をおしえてください」
といわれ、
「もりあやの!4歳です!」
と言ったことだけは覚えている。
そんな事を子供の頭のなかで何ヶ月も覚えていなかった。
ある日、母が興奮ぎみに幼稚園のバスに迎えに来て、家に帰ると、
「あやちゃん!凄いよ!やったよ!真波ちゃんになれるよ!!」
と言われた。真波ちゃんに憧れてた私が嬉しくない訳がない。私は精一杯喜んだ。お父さんもおばあちゃんもおじいちゃんも褒めてくれた。その日の晩御飯は私の大好きなハンバーグだった。
真波ちゃんになれるよがあの1ヶ月前のオーディションの結果なんて知る由もない。
これが私の芸能界人生の始まりだった。
その当時、人気絶頂だったアイドルのAKCや少し年上の天才子役 芦戸真波ちゃんに憧れて親に「あやちゃんね、アイドルになりたい」とか言いながら、みんなの前で踊ったりしていた。そう、空前の芸能界ブームが巻き起こった世の中森家も例外ではなく、母がたまたま見つけた今の私の事務所であるSUNNYカンパニーのオーディションに連れていったのだ。
1次オーデに必要な写真を撮った覚えもなければ、オーディション受ける?と聞かれた覚えもない。(いや、実際聞かれたのかもしれないが、)ある日母に連れられて電車に乗り着いた場所はオーディション会場だった。当時4歳、幼稚園年中さん。それが大きな会社の芸能人になりたい人が集まる大きなオーディションだと分かるにはまだ幼すぎた。
母と受付を済ませ、中に入ると、自分より大きい人ばかりでびっくりした。(なんせ、SUNNYカンパニーの20周年を記念したBICオーディションで年齢も問わず、性別も問わなかった。)私は何が何だか分からない。すると母にこう言われた。
「実はね、郁乃が大好きなアイドルになれるかもしれないの。ここは、郁乃の大好きな真波ちゃんが入っている会社なの。それで今からオーディションっていう、今ここにいる人たちの中から真波ちゃんみたいになれそうな人を見つけるの。郁乃はなりたい?」
何が何だか良く分からなかったが、真波ちゃんみたいになれるかもしれないことは分かって
「あやの、なりたい!」
と言うと、
「今から面接って言ってね、郁乃がどういう人なのか偉い人たちに知ってもらうんだよ。」
母がそういった。
その後、母と2人で部屋に入ると、同い年くらいの子達が何人かいて、
「名前をおしえてください」
といわれ、
「もりあやの!4歳です!」
と言ったことだけは覚えている。
そんな事を子供の頭のなかで何ヶ月も覚えていなかった。
ある日、母が興奮ぎみに幼稚園のバスに迎えに来て、家に帰ると、
「あやちゃん!凄いよ!やったよ!真波ちゃんになれるよ!!」
と言われた。真波ちゃんに憧れてた私が嬉しくない訳がない。私は精一杯喜んだ。お父さんもおばあちゃんもおじいちゃんも褒めてくれた。その日の晩御飯は私の大好きなハンバーグだった。
真波ちゃんになれるよがあの1ヶ月前のオーディションの結果なんて知る由もない。
これが私の芸能界人生の始まりだった。