想妖匣-ソウヨウハコ-
力強く呟き、ドアに近付いて行く。木製のドアに触れ、息を飲み。秋は、勢いよくドアを開いた。
小屋の中には、先日会った紳士的な男性。筺鍵明人が木製の椅子に座り、彼女の方を優しく微笑みながら見ていた。
その佇まいが綺麗で、何度見ても見惚れてしまう。
「お待ちしておりました神楽坂さん。さぁ、お掛けになってください」
優しく声をかける明人は、異世界からやってきたのではないかと思うほど艶やかで美しい。
秋は小屋の出入り口で立ち止ったが、すぐソファーへと移動し腰を下ろした。
「では、まずはどうなさったか。お聞きしてもよろしいですか?」
明人の言葉に、秋は今まで我慢していた思いを吐き出すように話し出す。次第に思いが爆発し、涙が流れ嗚咽こぼす。そんな彼女に明人は、何も言わずただただ聞いているのみ。途中話が止まっても、催促するような事はせず耳を傾け続けていた。
小屋の中には、先日会った紳士的な男性。筺鍵明人が木製の椅子に座り、彼女の方を優しく微笑みながら見ていた。
その佇まいが綺麗で、何度見ても見惚れてしまう。
「お待ちしておりました神楽坂さん。さぁ、お掛けになってください」
優しく声をかける明人は、異世界からやってきたのではないかと思うほど艶やかで美しい。
秋は小屋の出入り口で立ち止ったが、すぐソファーへと移動し腰を下ろした。
「では、まずはどうなさったか。お聞きしてもよろしいですか?」
明人の言葉に、秋は今まで我慢していた思いを吐き出すように話し出す。次第に思いが爆発し、涙が流れ嗚咽こぼす。そんな彼女に明人は、何も言わずただただ聞いているのみ。途中話が止まっても、催促するような事はせず耳を傾け続けていた。