シンデレラは、ここにいます。〜オレの推しの推し〜
…
99〜
100!
「おつかれー」
オレがそのまま床にうつ伏せになったら
憂もオレの背中に乗ったまま
ドキドキ…
ドキドキ…
下りろよ
ドキドキするじゃん
「憂…
オマエ、痩せた?」
「うん、ちょっとね…」
抱き心地じゃないけど
乗せ心地がちがった
「ダイエットしたの?」
「ちょっとね…」
「へー…」
誰のために?
「謙士も身体変わったね…
すごい筋肉
また背中広くなった
筋トレ、サボってなかったね!」
背中から伝わる憂の声
ドキドキ…
ドキドキ…
腕立て直後だからかな?
胸の音がフローリングに響く
憂は黙って
ずっとオレの背中に乗ってた
ドキドキ…
ドキドキ…
憂
好きな人いるの?
ドキドキ…
ドキドキ…
聞けない
「謙士、もぉ1セットする?」
「あ、うん、憂ちゃんと掴んでて…」
1〜
2〜
3〜
…
憂がオレの背中をギュッて掴んだ
憂
ずっとオレだけ掴んでてよ
もぉこのまま
離れるなよ