シンデレラは、ここにいます。〜オレの推しの推し〜
ドキドキ…
ドキドキ…
ドキドキ…
「謙士?…おつかれ…
…
ん?…なんの、ハグ?」
ハァ…ハァ…ハァ…
ハァ…ハァ…ハァ…
憂に言われて
自分のしてる事を認識した
ヤバいことしてる
オレ
「ん?謙士?
おつかれさま…のハグ?」
ハァ…ハァ…
気付いた時には抱きしめてた
「いや…ハグ、じゃない」
ハァ…ハァ…ハァ…
「え?じゃあ…なに?」
ハァ…ハァ…
ドクン…
「憂…好き…
…
オレ、憂が好き…」
憂の小さい肩が緊張したのがわかった
ドキドキ…
ドキドキ…
もぉ止めれない
「オマエが誰かの彼女になるのなんて
オレ、ヤダ…」
ハァ…ハァ…ハァ…
呼吸を整えようとしても
どんどん
鼓動が早くなった
ドキドキ…
ドキドキ…
ドキドキ…
今のはハグじゃない
憂のこと…
ハグじゃない
憂を
抱きしめた
好きだから…
気持ちが抑えられなかったんだ