シンデレラは、ここにいます。〜オレの推しの推し〜

「憂ちゃんの友達、行きたい人いないの?」



「うん、夏休みは
みんな推しのイベントが忙しいの」



「そっかー…
もったいなすぎる!!!
あー!独身だったら…」



悔やむとこそこ?



「あ!謙士アンタ一緒に行ったら?
憂ちゃんのボディガードにもなるし…
ならないか…
せめて荷物持ちぐらいは…
こんなチャンス滅多にないから!
ママお金出してあげる!」



「え!オレ?
ヤダよ…そんな女ばっかいるところ」



「そんなことないよ!
たまに男子もいるよね?憂ちゃん
ママの代わりに投げキッスしてもらって♡」



「キモ!
行かねーよ!」



あ、待って…

こんなチャンス滅多にない



憂とふたりで出掛けられる!



「行く!行くわ!
憂がどーしても行きたいんだろ
仕方ない
オレが付いて行く!」



「ホントに?謙士」



「え、憂、嬉しい?」



「うん!めっちゃ嬉しい!」



こんな喜んでる憂

初めて見た



かわいい♡



そっか…そんなにオレと行けるの嬉しんだ



「ヤッター!じょーくんに会える♡」



「憂ちゃん、いいなー
ママもゆうくんに会いたかった」



は?

落ち込み過ぎ!



けどオレは

推しと一緒に出掛けられる



よかった

8月1日が結婚記念日で


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