シンデレラは、ここにいます。〜オレの推しの推し〜

あー…腹減った…



「謙士にあげる
お腹空いたでしょ」



「あ、購買のカレーパン!
なかなか買えないヤツじゃん!」



「うん
お昼に買ったけど食べなかった」



「オマエ、体壊すよ!
じょーくん、じょーくん…て
無理なダイエットなんかして
当日具合悪くなって行けなかったら
どーすんの?」



「違うし…
謙士カレーパン好きだから
食べないでとっておいた」



「へ…」



オレのため?



「ハイ…食べるでしょ!」



「うん、食べる
ありがと…憂…」



好き…






「食べないなら、私食べるよ!」



憂が先にカレーパンを噛じった



「あ!すげー食った!」



「…だって…謙士、、食べない、から…」





モグモグ喋ってて

かわいい♡



「憂もお腹空いたんだろ」



「…んー…」



「ダイエットなんかしない方が
かわいいと思うけど…

憂のほっぺ好き…柔らかい…」



カレーパンが入ってた頬をつまんだ



「もぉ!やめてよ!
別に謙士目線なんてどーでもいいの!」



「はい、はい…」



憂が噛じったカレーパンを噛じった



「謙士、おいしい?」



「うん、おいしいよ
憂も今食べたじゃん!
味わかるだろ

なに?
もっと食べたいの?」



憂がカレーパンを羨ましそうに見てた



「ん…やっぱり返して…」



「ヤダね!
オレがもらったし!
憂ダイエットしてんだろ!」



「いーじゃん!
私が買ったし
ダイエットなんかしなくていいって
今、謙士言ったじゃん…」



「言ったけど…」



なにオレの意見気にしてんの?

かわいんだけど♡



「あ!オレの!」



憂がまた噛じった



カレーパンについた憂の歯型

かわいかった♡





好きだよ



やっぱり追いかけてしまう

オレの推し



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