好きになればなるほど好きになる♡





私は類の後ろを歩きながら
類のお母さんがいるリビングへ向かう




――ガチャ


「話し声がすると思ったら美羽ちゃんだったのね♪」


私達に気付いた類のお母さんが
ニコニコしながらリビングの扉を開けた



「……お、お邪魔してます!」


「あがってあがって〜♪」



私は類のお母さんに誘導されながら
テレビの前にあるソファに腰をおろした




なんか
類の家ちゃんと入ったの、超久しぶりな気がする……


小さい頃は類の家でよく
ゲームをしたり、一緒に宿題をしたり
類の家で過ごす時間が多かったけど


中学、高校にあがるにつれて
二人でどっちかの家に引きこもるなんて
なくなったもんなぁ……




「美羽ちゃん、ハンバーグありがとう!
 お母さんにお礼言っておいて♪」


類のお母さんは類から
ハンバーグの入ったタッパーを受け取って
相変わらずの優しい笑顔を私に向けた




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