好きになればなるほど好きになる♡
「……先輩、もっと舌出してよ」
……っ!!!!?
類が女の子の肩に手を回してキスしてる!!
どうしようどうしようどうしよう……!!!
こんな所、見ちゃったら……
私……私……
我慢していた私の目から涙がこぼれる
──ガタ
震えている足が戸に当たって
類とその女の子が一緒にこっちを見た
「……え、美羽……?」
類と目が合った瞬間
私は『やばい!』と思ってその場から逃げだした──
類が、女の人とキス……
ありえないありえないありえない!!!!!
私は教室に戻って机の上で顔を伏せて泣いた
なんで、泣いてんだろ……
バカみたい……
類だって男だもん……
彼女だって、できるに決まってるじゃん……
「はぁ…はぁ……美羽……美羽……ごめん」
類……?
今は……類の顔なんか、見たくない
「私なんかに構わないでよ!!」
顔を伏せたまま、私は類に言った