好きになればなるほど好きになる♡
類は合わさっていた体をゆっくりと離すと
そのまま私の手を引っ張って
リビングの方に向かって歩きだした
「ちょ……類、いいよ!私帰るから!!」
「いいから、来いって!」
私がいくら抵抗しても
そう簡単には手を離してくれない類
そのまま、類に連れられてリビングへ──
ほら、もう最悪……
さっきまで類の上に乗っていた女の人が
泣き腫らした目で私と類の事を見つめていた
わぁ……
近くで見ると
遠くから見た時よりも、余計にキレイなのが分かる
顔も小さくて、まつ毛も長くて
モデルさんみたい、超キレイ……
でも
肩を震わせてるし、また泣きだしそう……
変な、嫌な、重苦しい空気が漂う──