好きになればなるほど好きになる♡
*伝わる『好き』*
「……美羽ごめん、嫌な思いさせて」
そんな空気の中、先に口を開いたのは類だった
「わっ、私こそ……勝手に家にあがって
しかも覗いたりして、ごめんね?」
「だから美羽は悪くないって」
「……た、立ち聞きして……ごめんなさい……」
私は、隣にいる類と
少し離れて向かい合っている女の人に頭を下げた
勝手に家にあがって、しかも立ち聞きなんて
幼馴染みとか恋人とか、どんなに関係が深くても
普通したらいけない事だよね……
重たい空気の中、女の人がやっと口を開いた
「ごめんなさい……
こんな、勝手な事してしまって……」
女の人はそう言って、私に向かって頭を下げた
「あっ、頭上げて下さい!
わ、私の方こそ……なんか、ごめんなさい」
何この変な空気漂う修羅場……